「ナティクシス 2020年12月1日満期 円建 早期償還条項付 日経平均株価・S&P500 複数指数連動社債」の最終条件決定についてのお知らせが届きました。
日経平均株価 | S&P500 | |
当初参照指数 | 20,012.40円 | 2,102.63pt |
利率判定水準 | 16,009.92円 | 1,682.10pt |
ノックイン判定水準 | 12,007.44円 | 1,261.58pt |
早期償還判定水準 | 下記早期償還判定水準表を参照のこと |
債券の名前は非常に長いのですが、その名前の通り日経平均と S&P500の 2つの指数を参照するリンク債です。
利率判定評価日の判定時刻における利払いまたは償還の処理は以下の通りです。
1)日経平均株価が 16,009.92円以上で、かつ S&P500が 1,682.10pt以上の場合、額面金額に対して年 6.25% (税引前)の金利支払いがあります。
2)日経平均株価が 16,009.92円未満、または S&P500が 1,682.10pt未満の場合、額面金額に対して年 0.10% (税引前)の金利支払いがあります。
3)早期償還評価日の評価時刻におけるすべての参照指数の水準が早期償還判定水準以上の場合、直後の利払日に早期償還されます。
4)早期償還されず、かつ観察期間における評価時刻においてすべての参照指数の水準が常にノックイン判定水準を上回っていた場合には、額面金額が満額償還されます。
5)早期償還されず、かつ観察期間における評価時刻においていずれかの参照指数の水準が一度でもノックイン判定水準以下となった場合には、次の満期償還額の計算式により償還額が決定します。
満期償還額=額面金額×(最終参照指数÷当初参照指数)
この場合に使われる参照指数はパフォーマンスの悪い方です。ただし、ノックイン水準を割った後でパフォーマンスが好転し最終参照指数が当初参照指数より上昇した場合でも、満期償還額は額面金額を上回ることはありません。
また早期償還判定水準は次表の通りです。
早期償還月 | 早期償還判定水準 | ||
日経平均株価 | S&P500 | ||
第1回 | 2016年3月 | 21,013.02円 | 2,207.76pt |
第2回 | 2016年6月 | 20,812,90円 | 2,186.74pt |
第3回 | 2016年9月 | 20,612.77円 | 2,165.71pt |
第4回 | 2016年12月 | 20,412.65円 | 2,144.68pt |
第5回 | 2017年3月 | 20,212.52円 | 2,123.66pt |
第6回 | 2017年6月 | 20,012.40円 | 2,102.63pt |
第7回 | 2017年9月 | 19,812.28円 | 2,081.60pt |
第8回 | 2017年12月 | 19,612.15円 | 2,060.58pt |
第9回 | 2018年3月 | 19,412.03円 | 2,039.55pt |
第10回 | 2018年6月 | 19,211.90円 | 2,018.52pt |
第11回 | 2018年9月 | 19,011.78円 | 1,997.50pt |
第12回 | 2018年12月 | 18,811.66円 | 1,976.47pt |
第13回 | 2019年3月 | 18,611.53円 | 1,955.45pt |
第14回 | 2019年6月 | 18,411.41円 | 1,934.42pt |
第15回 | 2019年9月 | 18,211.28円 | 1,913.39pt |
第16回 | 2019年12月 | 18,011.16円 | 1,892.37pt |
第17回 | 2020年3月 | 17,811.04円 | 1,871.34pt |
第18回 | 2020年6月 | 17,610.91円 | 1,850.31pt |
第19回 | 2020年9月 | 17,410.79円 | 1,829.29pt |
私は現在、現物株および信用取引で日本の株式市場で運用していますので株価が漸減する状況を想定して購入してみました。購入当初は「来年早々にも早期償還になっちゃうんじゃないの? そうなると困るなぁ」などと呑気に構えておりました。
しかし今となっては漸減するとか、早期償還とか言っている場合ではなく、今後の期間中に両指数がノックイン判定水準に引っかからないのを祈るばかりです。またしてもお祈り投資法になってしまって困っております。
この仕組債は1度買ってしまうと債券の流通市場がないため債券が売却できないリスクがあります。仕組債は流動性リスクもありますので、想定外に大きな損失を被ることがあります。
それでも今回買ったのは、ノックイン価格が当初参照指数の60%であり「現状が天井だとしてもノックイン価格が現状の60%であれば、それは安すぎる」と感じていたからです。
よく考えて見るとそう感じたのは日経だけであって、 S&P500について考えれば「1300pt割れは有り得るかも…」などと今更ながら弱気になっている自分がいます。果たして今後5年の推移はどうなってしまうのでしょうか?
皆様も仕組債の購入の際は重々ご注意ください。
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