シティバンクのリテールバンク事業が11月から SMBC信託銀行に統合されます。citibank ユーザーとしては、citi ブランドがなくなるのは寂しい限りです。
世界の大手の銀行が撤退するのはこれが初めてではありません。むしろ世界に名の轟く外銀としては、最後のリテール事業撤退でしょうか? 不祥事も多々ありましたが、最後まで頑張ってくれたと思っています。
手数料の高い金融商品を利用しない私のような木っ端ユーザーが業績に貢献せず、それなのに振込手数料特典やクレジットカードの年会費特典ばかりを利用することで、思ったような業績が上げられなかったのかもしれません。
また他にも遠因には citibank の投資信託の手数料率を見ればわかることですが―――銀行窓口で販売している商品は citibank に限らず邦銀でも―――、購入手数料や信託コストが高い商品ばかり並んでいるために、ユーザーとしては利用しづらいこともあったのではないでしょうか?
投資嫌い&預金大好きの日本人相手では、高い投資信託等の販売手数料で稼ぐ手法が馴染まなかったこともあるのでしょう。
しかしそれでもシティゴールドをはじめとするプライベート・バンクのシステムは、投資下手な日本人にこそ必要なシステムだと思っています。それなのにプライベート・バンク的なサービスが定着しない現実を見るとさびしい限りです。やはりプライベート・バンク事業は規制もあってなかなか難しいのでしょうか?
さて、先日 citibank から『事業統合にともなう商号および商品・サービス等の名称変更について』という案内がされました。私が利用しているサービスは以下の様に名称が変更されるようです。
現名称 | 新名称 | |
16 | シティバンク ダイナースクラブカード | SMBC信託銀行 ダイナースクラブカード |
19 | シティバンク プラチナカード | SMBC信託銀行 プラチナカード |
29 | シティゴールド | プレスティアゴールド |
上記のサービスは当面維持されるようです。私が citibank とのおつきあいを始めたきっかけはクレジットカードの年会費特典を念頭に置いたものでしたから、今後はこの特典が変わることも想定してクレジットカードの解約、そして銀行口座の引っ越しということを常に考えておかなければならないのかもしれません。
もちろんシティゴールドと同じようなサービスは邦銀にも存在しています。私がマス層の最下層(野村総研の「金融資産保有調査」によると)に位置するため、どの銀行のサービスが適しているのかについては思案中です(どれも変わらないという結論に達しそうですが)。
これが純金融資産1億円以上の富裕層となりますと、選び甲斐もあるでしょうし獲得する側も必死でしょう。しかしようやく citigold のレベルの私では選ぶ方も獲得する側ものんびりしたものです。
できることならしばらくは、現在のベネフィットが継続することを願っております。しかしリテールバンク業務を引き継ぐ SMBC信託銀行とカード事業を引き継ぐ三井住友トラストが、同じ三井の名前を冠する企業とはいえ仲の良い会社でないという話ですので不安は尽きません。
それでもリテールバンク事業を引き継ぐ SMBC信託銀行は、新ブランド・プレスティアの発表に際し、
「PRESTIA」は、日本国内のほか海外でも利用可能なキャッシュカード、豊富な外貨運用商品ラインナップ、取引量・口座残高に応じた優遇サービス等、シティバンク銀行の独自性の高い商品・サービスを、確りと承継致します。また、シティグループ・インクとの包括的な契約締結により、グローバルな商品・サービスも引き続き提供します。
と発表しました。
「シティバンク銀行の独自性の高い商品・サービスを、確りと承継致します。」とありますので、従来のベネフィットは維持してくれることと信じております。今後この2社間でカードなどのベネフィットをどう扱っていくのか、他のカードや銀行も検討しながら行方を見守りたいと思っています。
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