ナティクシスの仕組債を購入するためにPRESTISになって初めて支店を訪問してきました。
平日のお昼時で空いていたのとアポイントを取って訪問したため、到着したらすぐに担当者のブースに案内してくださいました。
店舗はこう変わった
シティ時代はホテルのレストランやバーをイメージさせる格式のあるイメージで、歴史と風格を感じさせるものでした。
プレスティアになってからは白をベースとしていてSMBC信託銀行のイメージカラーであるグリーンが映える、明るく清潔感のあるイメージになっていました。白を基調としたのは正解かもしれません。PRESTIAと看板を架け替えての出発にはふさわしいカラーだと思います。
しかしシティ時代の重厚で歴史のある行内の雰囲気は日本にはあまりないものだったので、個人的には非常に名残惜しく思っております。
そもそもなぜ支店も遠い田舎者の私がPRESTIAに口座を保有しているのか
これはシティバンク時代の提携クレジットカードのベネフィットによるところが大きいです。クレジットカードに興味を持った時に、シティバンク提携クレジットカードを作って以来のお付き合いになります。
つまり私はシティバンクの顧客というよりも銀行顧客向けのベネフィットに「うまく乗っかってやろうと」するお荷物顧客のような存在なわけです。
なにより提携クレジットカードが優秀だから
シティバンクには、各種の提携クレジットカードがありました。中でもシティバンク ダイナースクラブカードとシティバンク ゴールドカードは、前年度の年間カード利用額が30万円以上の場合年会費が無料となる特典がありました。
それを知ってクレジットカードに興味を持ち始めたてだった私は、いそいそと場違いなシティバンクに行って口座開設をし、カードの申込書をゲットしたのでした。懐かしい話です。
SMBC信託銀行(シティバンク) ダイナース クラブカード
当時のシティバンク ダイナースクラブ カードは年間30万円の利用で年会費が無料となっておりました。年間30万円の支払いと申しますと月に直すと2.5万円ですから、家族の携帯料金支払いや電気代等の固定費の支払いをダイナースにしておけば達成できるレベルです。
これで年会費22,000円(税抜)がロハなだけでも美味しいのですが、家族会員の年会費5,000円(税抜)も併せて無料になるため、非常に強力なベネフィットといえるでしょう。
加えて、トラベルデスク(現在は細かく手数料を取る等の面で他のプレミアムカードのトラベルデスクに負けておりますが)は当たり前のこと、エグゼクティブダイニングや旅行時の手荷物宅配サービスなど、このカードはサービス面でも優秀です。
またダイナースクラブカードは、プライオリティパスには及びませんが海外約500か所の空港ラウンジが利用できる点も旅行好きには見逃せないところです。
SMBC信託銀行(シティバンク) プラチナカード
月日は流れ2015年。シティバンクもシティカードもなくなるというので、ズボンのポケットすらひっくり返して集めた全資力をシティバンクに預け入れました。そしてシティのバンカーさんの言うがままに(誇大な表現です。最後の意思決定は自身で行いました)金融商品を購入し、今秋にシティゴールドの資格を得たのでした。
このシティゴールドの資格をもって念願のシティバンク プラチナカードも取得しました。田舎ではダイナースやアメックスが使えないところもあるため、VISAの決済性を求めていたこともあります。
当時のメインカードは、みずほプラチナセゾンAMEXで年会費20,000円(税抜)+家族会員会費3,000円(税抜)です。こちらもアメリカンエクスプレスのため利用できない店舗があるのです。
シティカードのプラチナは年会費が35,000円(税抜)、家族会員の年会費無料ですが、シティバンク提携のプラチナカードですと初年度年会費は無料となります。次年度からの年会費は半額の17,500円(税抜)となりますので、5,000円位のカード年会費節約にもなるという寸法です。
もちろんシティバンクに1,000万円預ける資金があるなら1%で運用したとしても10万になります。そうしますと年会費どころじゃないプラスになるのは承知しております。
しかし、これがcitiブランド(厳密にはcitibankブランドですが)のカード取得最後のチャンスだと思うと欲しくなるじゃないですか? すいません、そんな小市民的な理由での取得となります。
しかもこのシティプラチナカード。プレミアムカードの割に還元率が優秀で約1.7%ほど(年間150万円ちょうど利用時)あります。還元率を考えると非常に良いカードです。
提携クレジットカードの今後
今回の訪問で提携クレジットカードの今後についてもお話を聞こうと思っておりました。しかし尋ねてみたものの「皆様ご存知の通り別会社となりましたので、情報は店頭のバンカーまで降りてきていません。知っていることはおそらく皆様と同じレベルです」ということでした。
今まではシティバンクとシティカードと違う名前であるものの同一のグループでしたが、今度はSMBC信託銀行と三井住友トラストカードに変わり、名前こそ三井住友ですが同一グループではなくなってしまいました。しかも仲が良くないというお話です。
そのため今後のベネフィットの継続は未だ検討中で「白紙」といったところでしょうか? しかし、この点がシティバンクを…ひいてはPRESTIAを贔屓にしている大きな理由の1つですので、なんとか提携カードについては年会費のベネフィットを維持してくださると幸いです。
支店を訪問するとすぐにブースに案内してくれる
また支店に用事がある際に予約しておけば、銀行に到着してすぐにブースに案内してくれます。もちろん予約がなくてもブースが空いていればすぐに案内してくれます。
このように PRESTIA は店頭を訪問した際の対応が快適であるという点では他行より非常に優れていると思います。
銀行を訪問して、番号札を取って、案内されたカウンターで話して、担当者に代わって、また同じ内容を説明して…という市中の他の銀行での流れよりもスマートです。
もしやることが決まっているなら電話で来店時間を連絡してやりたいことを伝えておけば、担当者が必要な書類は準備していますし、仕事も話も早いのです。
ここまで書いていて思いましたが、もちろん市中の他の銀行でも事前に連絡しておけば大きな差異はないかもしれません。
・・・あれ? 入店してからの流れに大きな差異がないのに私がなぜ「PRESTIA いいなぁ」と思っているのでしょうか、もう1度振り返ってみます。
「銀行内が落ち着いている」「銀行内の作りに高級感がある」「ソファなどのインテリアが上質」「待たされない」といった銀行の本質というよりは雰囲気やホスピタリティの部分に満足感を持っているのかもしれません。無論、他行にない金融商品も魅力の1つですが。
すぐに案内できるというのは、銀行の支店を訪問する顧客が少ないということなのだと思います。毎日の仕事で「通帳に記帳を…」とか「振り込みを…」という事業者のお客様がいないので、個人客の資産運用に集中できるのでしょう。
専任の担当者がつく(プレスティアゴールド)
プレスティアゴールドになると担当者がつきます。そのため同じ方が担当している限り、事前に投資の方向性など細かく伝えておけばこちらの思惑をある程度忖度してくれます。今回のナティクシスの仕組債の話についても、自分の投資方針や相場観に合った商品を紹介してくれたというスタンスです。
私は現在の投資状況についてメインを株式投資、サブでノーロードのセゾン投信やバランスファンドの積立。と伝えています。また「PRESTIAさんに期待しているのは債券投資だ」と話しておりますので、それに見合った商品を今回紹介していただいたと思っています。
私もそう毎回支店にお邪魔するほどで近くに住んでいるわけではありませんので、金融商品を紹介されても気に入らなければ「気に入らない」「支店に出向く時間がない」と言えば気軽?に断れる今の距離感は悪くないと思っています。
プレスティアゴールドは各種手数料もお得
他行宛ての振込みには、通常窓口で800円(税抜)、ATMで400円(税抜)、オンラインで前月の平均預入残高が100万円以下の場合248円(税抜)、同100万円以上の場合153円(税抜)の手数料が必要です。
プレスティアゴールドになるとこれが無料となります。さらに海外向けの外貨送金も手数料無料ですから、海外留学や出張がある方には非常に有利な銀行の1つと言えるのではないでしょうか。
PRESTIAのデメリット
銀行を選ぶ際は、誰しもがPRESTIAである理由はないと思います。
特にPRESTIAについては「口座維持管理手数料が月2,000円かかる」「支店の数が少ない」というデメリットがすぐに思い浮かびます。
せっかく面白い金融商品があっても、今回の仕組債のように店頭で説明してサインもらってではないと投資できないということもあります。
ではPRESTIAのデメリットとどう付き合うか
個人的には、PRESTIAのデメリットはそれほど気にならないレベルだと考えています。口座維持管理料はクリアのためのハードルは低いです。また銀行を使うのは入出金が多いと思いますが、入出金も提携ATMで対応できますので確認しておきましょう。
口座維持管理手数料は、残高50万円キープで無料
口座維持管理手数料は常に50万円以上口座に入っている方であれば、口座維持管理手数料は無料ですのでそもそもデメリットにはなりません。
支店の少なさはいかんともしがたいが、出入金には問題なし
では支店の数が少ないというデメリットはどうでしょうか?
そもそも実際に自分が銀行の店頭を訪問することが必要なケースはどれほどあるでしょうか?
ご自身の銀行利用がATMの利用で済む入出金程度というのであれば、PRESTIAのバンキングカードで三井住友銀行本支店のATMを利用すれば、引き出し手数料は無料です。
また前月の月間平均総取引残高が100万円以上の場合は月に100回の入出金が実質無料となります。実質というのは提携金融機関のCD/ATM利用の際は手数料がいったん引き落とされますが、手数料同額がすぐに口座に入金されるからです。
つまり口座に100万円置いておけるのであれば入出金の手数料は考えなくても良いわけです。なかなか良い銀行だと思います。その他の都市銀行や地方銀行、コンビニエンスストア等に設置されているイーネットのCD/ATMについても引出し/残高照会には対応しています。
私は田舎在住ですが、PRESTIAが提携しているセブン銀行やゆうちょ銀行のCD/ATMを利用することで入出金や残高照会については不便なく利用できています。田舎でも郵便局かセブンイレブンが利用できる環境であれば通常の入出金は不便なくできるため、投資以外の点では困ることはないと思います。
バンカーの説明とサインが必要な金融商品はあきらめるか…
私が今回購入したナティクシスの仕組債は「バンカーの説明とサインがいります」とのことでした。しかし応募締め切りのタイミングでは利回りは仮条件しか出ておらず確定していないので、購入手続きはできませんでした。
今回は申し込み締め切り後に利回りの条件が決定し、その後に設定される2週間ある期間に店頭を訪問して、バンカーから説明を受け、了承した旨のサインすること、を求められました。
しかも「申し込み後にキャンセルはできない」という説明をいつもの担当者とは違うバンカーから受けました。その際に「申し込んだものの諸般の事情で店頭に行けなかったらどうするのか?」という質問をしてみましたが、そこは具体的な説明が即答できませんでした。
この辺りの説明をはっきりしてほしいと思っています。その場では「できるだけ担当者がお客様の居住地方面に出るので、中間地くらいで何とかかんとか…」という説明に終始しておりました。
折角ですから「電話の説明でOK」とか「承諾書の送付でOK」とかにしていただけると、私のように支店から遠方に在住している者は助かるのですが、法律上厳しいのでしょうね。
今後のPRESTIAに1ユーザーとして希望すること
先に書きました通り金融商品購入時に説明が必要な商品も多々あります。この手続きの簡略化はお願いしたいところです。
今回のように仕組債1本を契約するごとに店頭に行くのは厳しいです。せっかく三井住友FGの一員となったのですから、既存の三井住友銀行の店舗網を利用して「そちらで説明を受けても良い」くらいの柔軟性があると助かります。
今後は、三井住友フィナンシャルグループの店舗網も活かしたブランド戦略が進み、利用者にさらなる利便性を提供していただけることを願ってやみません。
おまけ
11月からPRESTIAへと変わり来店キャンペーンをしておりました。甘く見ていた私は「ゆっくり行っても記念品の1つくらい選べるだろう?」と思っておりました。ところが残ってたのはボールペン。しかも最後の1本のボールペンのみでした。
開封痕のある袋に入ったボールペンでしたので、担当者が気を利かせて行内に残っていたボールペンをくださったのだと思い感謝しております。さらにもう1つのキャンペーンの粗品は既になくなっていたようです。「よぉし次回からは遠慮なく貰いにいくぞ!」と全力で思っています。
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